「二度とない人生だから」

禅の本に興味を持ち数冊読んでいるときに、

横田南嶺という円覚寺管長の法話をDVDで聞く機会があった。

 

内容は、この方の心の支えとなった坂村真民氏の詩を用い、

禅の教えについてわかりやすく説いたもの。

和歌山県出身ということで、独特な関西弁で穏やかに、

でも力強く朗読し、お話される。

 

理解しがたい内容を、小さい子どもにもわかるように話すってすごい。。

話し方、話すテンポって大事。。「話す」って難しいよな~。

 

「いらっしゃったらラッキー!」と思いながら円覚寺へ。→チーン。。

定期的に説教座禅会を開かれているということなので、

いつか生「南嶺」に会ってみたい。→失礼。

 

下に、坂村真民氏の詩「二度とない人生だから」を掲載します(^_^)

 

私が旅行が好きなのは、

いろんな人や、いろんなことから刺激や影響を受けたいからなのかな。。

見たことのないもの、食べたことのないもの、知らないことを知るって楽しい。

せっかくこの世に生まれてきて、自分の中の小さい世界におさまってたらもったいない。

じっとしてたって何も始まらない。

 

二度とない人生だから。。

 

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「二度とない人生だから」 坂村真民

 

二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか
よろこぶことだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く
便りをしよう
返事は必ず
書くことにしよう

二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう

 

二度とない人生だから
のぼる日しずむ日
まるい日かけてゆく月
四季をそれぞれの
星々の光にふれて
わがこころを
あらいきよめてゆこう

二度ない人生だから
戦争のない世の
実現に努力し
そういう詩を
一編でも多く
作ってゆこう
わたしが死んだら
あとをついでくれる
若い人のために
この大願を
書きつづけてゆこう