「もたない男」という本を読んだ。
「なんか捨てるものないかなあ」と、自分にとって無駄なものを片っぱしから捨てまくる中崎タツヤ氏の本。
捨てることへの異常なまでの執着と、それだけ無駄?なものを買っているという矛盾が淡々と語られていて、クスっと笑えておもしろかった。
一部引用しますと、
①椅子の背もたれ→「別に寄りかかる必要もありませんので、ノコギリで切りとってしまい、結局捨てて、もとから背もたれの付いていない丸椅子に買いかえました」→買いかえるんか~い!
②車の後部席のヘッドレスト→車検が通らない(笑)
③本→「読むそばから読み終わったページを破って捨ててしまう」→なかなか癖が強い。
④糊→「2個1組の糊を買って、すぐに1個捨てますが、これは単品で売っていないからです」→かっこいい~!
などなど。
「でも、捨てることによって、無駄だと思っていたものの大切さを知ることがある」とのこと。深い( *´艸`)
その昔、
「安いからとりあえず買い、ないと不安だから買いだめをし、もったいなかいからと何でも取っておく、、」
物のない時代を生きてきた祖母や母と、気がつけばまったく同じことをやっていた自分に気づく、、コワ~( ゚Д゚)
そこから脱却したくて、断捨離系の本を何冊読んだか。。
結果、私はかなりいろんな物事に執着し、とらわれ、息苦しかったんだということを学んだ。
今ではヨガの教えもあり、「思い出は心の中に」と写真も撮らないし、
「持っておくのは棺桶に入るものだけ」と言い聞かせて、できるだけいろんなものを手放すようにしている。
そうすると、あれだけたくさんの物やこだわりがあったのに、不思議と、
「もう何もいらないんじゃないか」と思えてくる。
それでも、まだまだ、、
目に見えるものや形あるものだけでなく、人の気持ちなど、
大切なものが自分の手の中からなくなっていくくらいなら、もう持たないほうがいいとさえ思ってたのに、
またほしくなり、いろんなものを手にしてしまう。
本当に大切なものって何やろ。。
それさえあれば、他には何もいらない??
う~ん、そんなわけにはいかへんよな。
でも、マザーテレサもこう残している。
「所有すればするほど、とらわれてしまうのです。
より少なく所有すれば、より自由でいられます」と。
マザーテレサと、「パンツは2枚で大丈夫」という中崎氏は全く同じことを言っていて、
なんだか、ものを通して生き方を教えてくれる、哲学書にも思えてくる本(*´▽`*)
何年もかけて、ようやく「手放す」ということが少しできるようになったと思ってたけど、
この本を手に取るってこと自体、まだまだいろんなことに執着してるってことやろな。
普段から何事にもとらわれず、自由に生きている人は断捨離系の本には全く関心がないのかどうなのか。。
ものが多いとか少ないとかでなく、自分がよければそれでいい!
自分が好きな人や好きなものだけに囲まれて、
とにもかくにも、スパっと潔く生きたいものです(^_-)-☆
まだまだ道は長い。
心も体も、お肌も!美しくしなやかに、、
き~よ~ちゃんでした(^^)/