天草・時間が止まった旅

このようなコロナの騒動前の、最後の旅行となった天草。

10年以上前に天草に行ったときは、天草四郎さんのことしか記憶にない旅で、崎津教会のことはちっとも知らなかった。

長崎と天草地方が潜伏キリシタン関連遺産に登録されたこともあり、五島列島を訪れ、→「静かな祈りの島」

その教会の美しさや歴史に関心を持ち、改めて天草(崎津集落)にも行ってみたくなった。

 

漁村の集落に静かに佇む崎津教会は、中が畳敷きでとてもめずらしい。

外観からは全く想像もつかない、内部のとても美しいコウモリ天井とかわいらしい装飾やステンドグラス。

独特のヒヤッとした空気に心が静かになる、教会のこの感じが好き。

ひっそりとした路地や、高台にある神社の鳥居とサクラ越しに見る風景がなんともいい。

誰もいない、そして、しとしとと静かに降る雨。。

すべてが止まっているように思えた時間

 

250年もの長い禁教下、ひそかにキリスト教の信仰を続けていた「潜伏キリシタン」。

NHK「ヒストリア」でばっちり予習したのだが、柱をくり抜いて信心具を隠していたり、

漁村だからこそ、アワビなど貝殻の内側の模様を聖母マリアに見立てて祈る風習を目の当たりにすると、

当時の人々のつらさや、信じるものがあることの強さが感じられる。

250年、、そんなことが本当にできるのだろうかと、、

 

口伝えだけで継承された「オラショ」という、かくれキリシタン独特の「祈りの言葉」を、

今も唱えられる人がたった一人、長崎県の生月島にいるとニュースか何かで見たが、

後継者がいないということにその方はとても心を痛めておられた。

形のあるものも、ないものも、何事も永遠に続くことはないのかな~なんて思うと、少し切なくなる。。

 

さて、お昼ごはんは、途中にちょこ~っと咲くサクラを見ながら、

朝から作った(作ってくれた)タコさんウィンナーと卵焼きとおにぎりを食べ、早春を感じながらのドライブ。

立派なお稲荷さんにお参りして、ようやく、ホテルに到着(^^♪

 

が、、ロビーでえらい待たされる。。

ようやくスタッフの方が来て、「お客様、宿泊日が1日間違っております。。」( ゚Д゚)

泊めてはもらえるが、「夕食のご準備ができません、、」って、、

もう~、めっちゃ楽しみにしてたのにさ~(*´Д`)

 

で、夜は、ホテルの人おすすめのお寿司やさんへ。

「宮沢りえさんもよくお見えになられてました」というお店で、思いがけない出費やがな~( ;∀;)

 

ヨガをするには最高の庭があるホテルだったのに、あいにくの雨。

おかげで、海を一望する温泉にゆっくり入ってのんびりしました。

 

帰りは、天草の最新おしゃれスポット「リゾラテラス」や、

明治に開港したというレトロな雰囲気の三角西港周辺(浦島屋)を散策して、

元サッカー日本代表の巻誠一郎選手♡の出身地である宇城(うき)市の道の駅で、

新鮮なお野菜にウキウキ(*´▽`*)

 

と、、

なんだかとてものどかで、静けさや穏やかさを感じる旅でした。

楽しかった、天草。

 

いつか生月島に行って、オラショ最後の伝承者にお話を聞いてみたいな。。

ありがとう。