天職に転職~49歳の働き方改革~

心・体・自律神経、いいバランスだそう!
心・体・自律神経、いいバランスだそう!

数年前から何度か診てもらったオーラ診断。

毎回とても当たっていて、今でもその紙を励みにたまに見返したりするのですが、

誰に診てもらっても、「ヨガの仕事は向いている」ということ。

 

確かに、「天職に転職」と何かで知った言葉だが、私は「教えること」が好きで、

これまで学校の先生とヨガの先生、どちらも自分では天職だと思っている。

さらには、「少人数に教えることが好き&組織に属するのが苦手」という意味では、

まさに天職に転職したと言える。

 

ところが、堤真一主演の『俺はまだ本気出してないだけ』という映画。

ちょうどヨガ教室を始めてしばらくした頃(2013)の作品で、

超ダメ男だけど憎めないオヤジの話でおもしろかったです。

が、、いつも私の心のどこかにこの映画のことがひっかかっていました。

映画の最後に「俺はまだまだこれからだ!」とあるのですが、

「私もまだまだこんなもんじゃない、もっとがんばれるし、がんばらないと!」と、

どこかでずっと自分を責めていたのだと思います。

 

この秋できなりも12周年。

そういえば、私もまだ本気出してないわ(^^ゞ

「いつ出すねん?」って感じですが、、

いや、「毎日毎日、その時その時、日々懸命にやってるのでよしとしよう!」

教室を続けているうちに、いつの頃からかそう思えるようになり、少し自分を許せるようになったようです。

 

昔の私(今もですが)は、何かあったらすぐに自分のせいにしたり、何事もがんばりすぎていました。

アキラ100%ならぬ、キヨ100%です。

 

そんなことを思い出しながら、若林理砂著『働く人の養生訓』を読みました。

その中に、「村上龍さんの何かの本に書いてあったこと」が紹介されています。

おそらく、『13歳のハローワーク』がらみではないかと思うのですが、、↓↓

 

【自分の7から8割程度の力でできて、他人が120%の力でやってもできないことがあったら、それが『向いている』こと。

そうでないと、仕事にすることがとても難しい。

どんなに好きなことであっても、毎日100%の力でやっていくことは無理だから。

また、そのように向いていることなら、体調が悪いなどの理由で自分の力の5~6割程度の力でしか仕事ができなかったとしても、

必要とされるクオリティを保つことが可能になる】

 

なるほど~。

 

で、、

【毎日全力でやらないとそのクオリティが保てないものは、仕事にはできない】

 

このことから著者は、「仕事にするということは、毎日同じことを繰り返しやっていくということ。

ということは、生きていくことでも同じで、6~7割の力で毎日を過ごしていく習慣をつけていく。

すなわち、『365日、毎日最高の状態で、バリバリと仕事も遊びも充実したい!』っていうのは無理な話で、

『ある程度働いて、自分の人生を楽しむだけのお金をもらって、ある程度休む』

といった、『まあまあ』『そこそこ』『6~7割くらい』で過ごしていくことが『中庸』である」と書いている。

(そのためには、自分の上限(100%)と下限を知っておく必要があるとのこと)

 

<え、いつも全力でなくていいの!?>

なかなか現実的ではないところもありますが、いつまでたっても心のどこかで「休むのはよくないこと」と思っていたり、

旅行にいくと、ついつい欲ばってあれこれ予定を入れてしまったりする私にとっては、目からウロコ!

「なんでも6~7割くらいで上出来!」と思えたら、なんだか気持ちがとてもラクになりました。

 

子供の頃から、白か黒か、何事にも一生懸命やる性分のようです。

手を抜くことができず、手の抜き方がわからず、がんばり過ぎていることに気づかない。

自分では、それが当たり前だと思っているのだから。

 

こんな忘れられないエピソードがあります。

小学校の6年間、ソフトボールをしていました。

6年生ではピッチャー。

バッターボックスに立つ、下手したらバットと同じくらいの背丈の1年生に対して、ビシ~っと全力で投げる私。

手加減してフワ~っと投げると、そのたびにキャッチャーの頭を超える大暴投。

そこにいるみんなが、吉本新喜劇のようにズッコケる(/ω\)

この経験は、「私は、自分がそんなに器用に、うまくは生きられないのだ」と、自分自身を知るきっかけになった気がします。

 

そんな私がヨガに出会って、まずいつも体に力が入っている自分に気づき、力を抜くことの大切さ、

ちょうどいいところ(中庸)を探すことを学びました。

そして、「それは決して真ん中(ちょうど半分)ではない」ということ。

 

まだまだですが、いつもあいまいに、いい加減にゆらゆらと揺れながらも、

決して怠らず、目の前の人、目の前のことに心を込めて向き合う。

 

ヨガのレッスンをすることを「仕事」と思っていないからか、ほとんど休みがなくても、

それが苦も無く楽しんでできていることが、とてもありがたいと思う日々です。

間違いなく、天職に転職できたんだと思う。

 

それでも、※「一生懸命はよいことだが、休息も必要」という言葉を胸に、

完璧を求めず、キヨ100%改め、キヨ65%くらいで生きていこう。

ヨガに出会って本当によかった~!

 

ありがとう。

 

※『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)より