地図や路線図を見るのが大好き♡『地名の読み方に強くなる本』なんかを熟読したり(^^ゞ
中学生の頃、まだ見ぬ九州を地図帳で眺め、九州といえば「筑後川」と習ったことを思い出す。→これはすんなり読める。
ところが、「筑紫平野」となると「つくしへいや」と読む。
そもそも「つくし(筑紫)の国」って変な名前やな~、、
「筑紫哲也」も相まって、覚えるのに少々手こずったマジメでピュアだった少女時代(*´▽`*)
それから35年と少々が過ぎ、九州・福岡に住ませてもらって15年以上になりますが、
筑前、筑後、豊前と豊後、、?あいまいやな~。
「あんたがたどこさ、肥後さ♪」の肥後ってマジでどこさ?
そして、何度数えても、九州には沖縄を入れて(それにも違和感あり)8つの県しかないことをずっとうやむやにしていたが、、
まさに今、調べました!スッキリ~。
というわけで、筑後の旅の記録です(^^)
①筑後市「船小屋温泉郷」
何があるとも知らず、数年前に訪れた船小屋温泉。
何もない、、、
いえいえ、だだっ広~い公園の中に、なんと新幹線が止まる!?「筑後船小屋駅」がある!
全国初の「公園の中の駅」とのことで、その駅前に、、ありました!
隈研吾さん設計、すべての屋根が斜めになっていて、ものすごくお金がかかってそうな超近代的な建物「九州芸文館」。
「船小屋」という名の通り、矢部川という大きな川とシンボルである赤い橋。
ところが、よく見ると、九州北部豪雨により流失したという小さな橋は壊れたままになっていた。
大正時代の古い建物が残る温泉街も、旅館が数軒あるだけで、ひなたぼっこする猫以外誰もいなかった。
ソフトバンクホークスの球場もあるし、「またかつての活気が戻りますように」と、「恋木神社」にお参りをして宿へと向かった。
②八女市「星野村」
「星のふるさと」→名前に魅かれてずっと行きたかったところ♡ようやく念願成就。
星は夜だけ見えるものではない!?
立派な望遠鏡で、お昼にも星を見せてくれた「星の文化館」。
夜になるとキーンと冷えた空気の中、あまりに神々しい大きな満月が、街灯のない真っ暗な山道を明るく照らすほど輝いていた。
無数の星は絵に描いたような「☆」のごとく、5方向に光の線を放ち、ダイヤモンドのようにキラキラと瞬く。
いつ見ても、ずっと見ていたいと思う自然の美しさに、心がスッとする。
星しかない(星がある)と思って訪れた星野村(八女市)はお茶の産地。
ありました!あちらこちらに広がる茶畑と立派な茶室を備えた「茶の文化館」。
産直所「おばしゃんの店」を通り過ぎ、緑に囲まれた広場には「平和の塔」なる三角の塔。
その頂点に小さな炎が揺らいでいる。
驚くべきは、この火は原爆が投下された広島の残り火を持ち帰ったもので、今も絶やさず灯し続けているということ。
毎日目にする悲惨なニュースに、「どうしたら争いってなくなるんやろう」と、手を合わせ祈るしかなかった。
最近、日本のあちこちを訪れるたびに思うのが、「何もない」のがいいのか、「ある」のがいいのか、、
地方の村は過疎化が進み、ほとんど人を見かけないし、いたるところががほぼ空き家や廃屋と化している。
一方、地方に限らず都心部でも、人が集まるようにするには、また自然を壊し人工的なものを造り出す、、
もうこれ以上、新しいもの、不自然なものはいらないのではないか、、
満天の星、月が照らす影、澄み渡った空と木々を映す穏やかな池に心洗われ、「おばしゃんの店」にもっと人が集まってほしい。
心からそう願います。
何もない?おかげで、ゆっくり温泉に入り、久しぶりにものすご~くのんびりできた。
仕事のことも考えないようにして、日常からの脱却♡リフレ~ッシュ!
いや、何もないと思ってやってきた筑後には、気ままな猫とピンクの神社や福岡県最大の水車、豊かな自然と、平和への願いがあった。
ないのにある、あるのにない。
ややこしな~(*´▽`*)
気持ちいい秋晴れの中、少し赤く色づいた紅葉を眺めながらのドライブ。
途中でおうちから持ってきた前の日のおかずとおにぎりを食べ、
帰りに「おばしゃんの店」で買った野菜やお惣菜をおうちでいただく。
この上なくありがたい喜びが、そこにはありました!
楽しかった筑後の旅。
ありがとう。